『赤網文様 由来』・・・(当窯の栞 より)
古代メソポタミア・エジプトを中心とした“乾燥地帯“で、「生命の水」を表現したのが発祥で、何本かの線から“ジグザグ文”、“蛇行線”となり、これが シルクロードを経て『中国』より『我が国』に入り、【網文様】となる。
『我が国』では古来より、「無病息災・長生無極」を表現し、これにて 飲食することにより、「高血圧等に効ある 吉祥文」として、【赤網文様】は古くから伝えられています。
写真: 二代古青 作/酒杯(径6.2㎝)
【網目文様】は、漁で使う《網》を図案化した文様で、「大漁」や「一網打尽」のように、「幸せをとらえる」という意味を想起させる “縁起の良い柄”とされ、曲線がリズミカルで美しいため、江戸時代から用いられるようになりました。
また、「邪気を通さない」として、「疫病除け」や「魔除け」の意味合いでも親しまれている柄でもあります。
そして 一説には… 《赤い網》は 「人間の血管」 を表し、一本の糸で連なっている様子が 〈健康な血管〉のようで、特に 『中風(ちゅうぶう = 脳卒中発作の後で現われる後遺症のこと)』の まじないとして、【赤網】の模様が、 茶碗やお椀で多く使われているようです。
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『九谷古青窯・くま野』では・・、